らくだの足あと 9歩目 2024.12.13
本のことを、少しだけ
紹介したい本
俳句から短歌、漢詩から現代詩まで、四季折々のうたと時代背景や詩人の生い立ち、うたわれた背景などを短い紹介が連なる。朝日新聞連載一年分に加筆したものを、春・夏・秋・冬に分けて収録。
枕元に、机のかたわらに、いつまでも置き続けたい新書。
「冬の夜の星君なりき一つをば云ふにあらずことごとく皆」
痺れますね。
岩波文庫で、『折々のうた 三六五日』も出たようです。こちらも良いことは間違いないはず。
now reding

1冊の本を辛抱強く読む、ということが、最近できなくなってきていて、それは子育ての状況によるものかもしれないし、人のせいにしてはいけなくて、単に自分の忍耐強さがなくなりつつあるのかもしれない。
とにかく、あれもこれもとやっていると、目についたところから順にやってしまう癖がついて、気づけば初めにやろうとしていたことをスコンと忘れる、ということを繰り返している。これってなんか脳に負担がかかっている感じがするというか、あんまり良くないかなと思っていて、少しずつ直していきたい。
えっと何の話だっけ。そうだ、1冊本を読みきれなくなっている、という話で、写真は最近読んでいたり、いま読んでいる本で、こう見ると「なんかたくさん読んでる!」となりそうなのですが、まったくそんなことはなくて、拾い読みもいいところ。
でも不思議と拾っていく言葉に共通項があったり、「いま考えてた!」みたいなことが、少し大袈裟にいうと起こったりして面白い。
このなかでいうと、上間陽子さんの『海をあげる』がとても良かった。いい、というとちょっと語弊があるんだけれど、沖縄のこと、戦争のことは生活の延長であって、家族のこと、困難を抱えながらも生き「続ける」ことと地続きだ。この1冊を読めたことで、拾い読みから通し読みにまた切り替えていけるような気もしている。決して難しい言葉で書かれている文章ではない。でも、文章ひとつひとつが重みを持って、実感を伴った「語り」として響く。上間さんの本は全部読むことを決めた。
時々こうやって、今読んでいる本の紹介なんかもしていけたら。(txt:千葉さとし)
縄文土偶カレンダーミニ原画展
お店では、縄文土偶カレンダーミニ原画展をやっています。(2月1日まで)土偶たちに見守られているようで、なんだか心強く感じる空間に。気持ちが変わってとてもいいですね。来年以降、少しずつ展示の企画なども増やしていきたいなと考えてます。

紀伊半島ブックマルシェ
12月21日・22日 串本町にある田並劇場で、本にまつわるもの・こと・ひとが集まるイベントを企画しています。本にまつわる場を営む方々の出店、飲食の方々の出店、映画上映、トーク、色々ともりもりの内容です。お時間許す方、遊びにいらしてください。


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